ご挨拶

近年の日本経済はリーマンショックによる急激な落込み、東日本大震災、ユーロ危機といった相次ぐ災厄に見舞われ低迷からなかなか抜け出すことが出来ません。それに伴い、閉塞感があらゆるところに充満しています。
90年代の終わりごろのアップル社はマイクロソフト社の攻勢に押されっぱなしで今の日本以上に危機的な状況にあり、窮余の策というよりほぼヤケクソでかつて放漫経営によりアップル社を追われた創業者である故スティーブ・ジョブス氏をCEOに復帰させました。
CEOに復帰したジョブス氏は資金が乏しい中で、無謀にも"Think different"という売上に直接繋がることのないイメージ公告を大量に打ちました。そのコピーは以下のようなものでした。

「クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから」

その後のアップル社の劇的な復活は説明不要でしょう。また、その復活の過程でこのコピーに込められている信念にアップル社が徹底的に忠実であったであろうことは以降リリースされた革新的な商品郡を見ても明らかです。
現在の日本を覆う閉塞感の打破に必要なのは学校を出て公務員や大企業に就職してひたすら安定を目指すと言う一般的なロールモデルに"Think different"して起業をする、という異質な選択をした中小企業の経営者の方々のスピリッツなのだと思います。

会計事務所は税務・会計という企業経営における要諦をお預かりするという重要な役割を経営者の皆さまから託されます。弊事務所はその重みを誠心誠意受け止めつつ、経営者の皆さまのご期待を常に大きく越える"Think different"なサービスをご提供させていただく所存です。

平成24年11月 公認会計士・税理士 松山昌司